日本仏教各宗派や民間習俗とも深く融合してきた密教。その2大根本経典を初めて一般向けに全品現代語訳。章タイトルと小見出しを付しつつ、難解で多様な教義と実践作法(儀軌)の核心がよく伝わるように整理。『秘密曼荼羅十住心論』他、真言宗開祖・空海の主著、諸仏の宇宙をあらわす胎蔵・金剛界の両部曼荼羅世界等も豊富なコラムや図版を駆使して紹介する。伝法や仏事、印契等を説く「密教の小事典」も付いた必携入門。
はじめに 密教と日本の神仏
本書の構成と記述
第<外字>部 大日経 大毘盧遮那成仏神変加持経
経題の意味と大日経の構成
大日経[本篇]六巻三十一品
大日経[実修篇]巻七
第<外字>部 金剛頂経 金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経
金剛頂経と金剛界曼荼羅
[コラム]解説項目
三乗と金剛乗
空海の十住心論
空海の十喩の詩
大日経の三種の曼荼羅
空海の投華得仏と「南無大師遍照金剛」
五輪塔と身体
即身成仏と種々の曼荼羅
ふたつの秘密
密教の小事典
レビュー(4件)
「仏教の経典」と言っても、「要は“御経”か?」という感で、何やらよく判らない。が、「仏教の経典」とは「様々な人達に向けて、様々な形でブッダによって語られたモノ」とされているそうで、様々なモノが多く在る。 その多く在る経典の中、<大日経>、<金剛頂経>は「真言宗で重要視している経典」と聞いた。このところ俄かに空海、真言宗、密教というような事柄に少し関心を寄せるようになった中、偶々本書に出くわしてしまったのだ。或いは、俄かに空海、真言宗、密教というような事柄に興味を覚えている自身の所に、本書の側から擦り寄って来たのかもしれない… 「仏教の経典」ということで「要は“御経”か?」と思い付いた時、想像するのは「葬儀や法事での僧侶による読経」の場面、独特な節によって「漢文をストレートに音読み」という、「半ば独特な歌?」というようなモノを思い浮かべてしまう。が、「経典」とはそうではない。「漢文の読み下し」の形で内容を知るべき筋合いで、仏教の世界の神話的物語、寓話、思想の叙述が綴られているのである。 本書は、その「漢文の読み下し」の形になっている内容を、現代の一般読者が読み易い“現代語訳文”で綴り、内容を補うコラム、巻末部の密教に関する「事典」と称する解説が付されている。 本書を読むと曼荼羅に描かれている様々な事柄―描かれている多数の仏画が何なのかというような事―や、「自身を見詰めて高みを目指す」という密教の原則の成就を目指すという作法に関連する事項に関して「少しだけ見えるようになる…」という感じである。 本書は、「経典の原文(読み下し)と現代語訳を対照」というような「文献購読のテキスト」のような体裁ではない。本来在る経典に対して、それを飽くまでも「一般に読み易い形で概要を紹介」という本だと思う。 とりあえず出会うことが叶って好かったと思える一冊だ…
これ以上に素晴らしいものはない。繰り返し読み耽ってます。
仏教の本
とても分かりやすくてよい本です。初心者向けです。