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北海道釧路市にある、日本で唯一野生の猛禽類を保護・治療する施設、それが「猛禽類医学研究所」。 自動車や列車との衝突事故、風力発電の風車への巻き込まれ事故、そして狩猟につかわれる鉛弾での鉛中毒などにより、多くの野生の猛禽類に被害が出ています。彼らの命を守るべく立ち上がったのが、獣医師である著者。猛禽類医学研究所の立ち上げ、仲間の獣医師やスタッフ、関係者との出会い、そして保護活動と前例のない治療……。鳥たちとのドタバタな日常を送りながら、いますべての人に伝えたい「本当の共生」とは? 【巻頭】野生猛禽類と生きる 【第1章】賢い野生動物 今風の生き方 【第2章】野生動物の出会い 【第3章】人間と猛禽類のチーム医療 【第4章】規格外すぎる! 野生の猛禽類の治療 【第5章】環境にも治療が必要だ! 【第6章】野生動物との共生はどうして大事?
レビュー(8件)
今年1番の書籍
北海道釧路市にある猛禽類医学研究所の先生の作品です。獣医師の視点にフォーカスされただけの作品ではなく、野生動物と人との共生を目指し活動を続けておられる斎藤先生のお仕事について丁寧にわかりやすく書いてくださっており、ありがたく読ませていただきました。猛禽類医学研究所のSNSをフォローしている方は、読んでいる最中に「あの子(猛禽)のことかな..」とハッとすることも多いと思います。全人類に勧めたい書籍ですが、特に動物やアウトドアが好きなお子さん(と保護者の方)や将来、獣医師を目指している学生さん、環境に携わるお仕事に就かれている方やSDGsってでかい話じゃない?と迷われている方、斎藤先生が話しておられた「広い視点で物事を見れる人」ってどんな人?の答えがここに書かれています。ぜひ、手に取ってみてください。余談:次の書籍はもっと厚いのでお願いしたいです。
尊敬する齋藤先生が書いた本、楽しみにしていました。 丁寧に分かりやすい内容で小学生高学年くらいから読めるのではないでしょうか? 猛禽類の話だけでは無く、これに関わる野生動物、自然環境…これから人類がすべき課題が山ほどある事を考えさせられました。
野生の猛禽類の味方
NHKの番組で野生の猛禽類の事情を知りました。人間を中心に物事を考えていてはいけないなぁとあらためて強く感じました。