このレビューは、三部作の中で、一巻である本書と二巻目である続編に対する評価です。つまり1~2巻で読み進めた時点で満足しています。 「この手の話は、被差別でいつも崖っぷちの飲んだくれの艦長ものしかないのかっ?」とまたこれ感の強かった一巻目である本書ですが、強く引き付けて読ませるものがありました。 多くは三部作でも翻訳は1巻倒れがあんがい多いこのジャンルで、続編が出ていたので、何気なく手にとったところ素晴らしかったです。一巻で敷いた世界観、人物像を余すところなく継承・活用し、物語がぐぐっと広がる続刊でした。そして、最後の絶望ときたら! これよこれ、三部作っていうならこうでなくちゃ。一巻目より興奮した二巻目は久々です。最終巻にあたる3巻目も夏に発刊予定とのこと。楽しみにしています。,SFものは好きな方で、本書はミリタリーSF。 21世紀の半ば以降、人類は環境悪化した地球を離れ、広大な宇宙に連合国家を築きはじめた。それから数世紀、争いのない平穏な日々が続いたために、人々は戦争というものを忘れかけていた。 なかでも、地球連合所属の第7艦隊(通称・:暗黒艦隊)はすっかり堕落し、落ちこぼれの掃きだめと化していた。この艦隊で駆逐艦<ブルージャケット>の艦長が、主人公ジャクソン・ウルフ大佐。ウルフ大佐は数少ない地球出身者として蔑まれ、アルコール依存症の問題を抱えつつも艦長の地位に這い上がった苦労人。 すっかり平和ボケして士気の低下した部下たちを鍛え上げ、兵器がまともに使えない老朽駆逐艦を完璧に整備、辺境星域を荒らす強大な未知の異星人と闘い、最後はボロボロになった艦もろとも異星人船に体当して。。。 よくあるストーリー展開ですが、初め周りから蔑まれたウルフ大佐が部下たちの人望を集め、一丸となって異星人に立ち向かっていく姿が面白い。 また海外ものは、日本語での意訳の仕方で、その面白さの良し悪しが決まると思っていますが、本書は変な日本語表現がなく読みやすかったです。 本書は3部作の第一弾とか。次巻以降が楽しみです。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:ジョシュア・ダルゼル(Joshua Dalzelle) ・略歴:アメリカのSF作家。1978年、オハイヨ州シンシナティ生まれ。アメリカ空軍でB1-B戦略爆撃機の電子戦担当技官として勤務。除隊後、航空機関係の機器のテストをする会社に務める。2013年、Omega Risingをキンドルで発売。無名の新人であったにもかかわらず、たちまち売上トップテン入りを果たす。現在はフルタイムライターとして執筆に専念している ・翻訳:金子司(カネコツカサ)、1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家 ・出版:早川書房 ・発売:2017年5月 ・ページ数:416p ■これまでに購読したジョシュア・ダルゼルの著書 なし,部下を一人前に仕立て上げる主人公の面白さ!
レビュー(4件)
定番かと思いきや
このレビューは、三部作の中で、一巻である本書と二巻目である続編に対する評価です。つまり1~2巻で読み進めた時点で満足しています。 「この手の話は、被差別でいつも崖っぷちの飲んだくれの艦長ものしかないのかっ?」とまたこれ感の強かった一巻目である本書ですが、強く引き付けて読ませるものがありました。 多くは三部作でも翻訳は1巻倒れがあんがい多いこのジャンルで、続編が出ていたので、何気なく手にとったところ素晴らしかったです。一巻で敷いた世界観、人物像を余すところなく継承・活用し、物語がぐぐっと広がる続刊でした。そして、最後の絶望ときたら! これよこれ、三部作っていうならこうでなくちゃ。一巻目より興奮した二巻目は久々です。最終巻にあたる3巻目も夏に発刊予定とのこと。楽しみにしています。
一丸となって戦う艦長とその部下たち
SFものは好きな方で、本書はミリタリーSF。 21世紀の半ば以降、人類は環境悪化した地球を離れ、広大な宇宙に連合国家を築きはじめた。それから数世紀、争いのない平穏な日々が続いたために、人々は戦争というものを忘れかけていた。 なかでも、地球連合所属の第7艦隊(通称・:暗黒艦隊)はすっかり堕落し、落ちこぼれの掃きだめと化していた。この艦隊で駆逐艦<ブルージャケット>の艦長が、主人公ジャクソン・ウルフ大佐。ウルフ大佐は数少ない地球出身者として蔑まれ、アルコール依存症の問題を抱えつつも艦長の地位に這い上がった苦労人。 すっかり平和ボケして士気の低下した部下たちを鍛え上げ、兵器がまともに使えない老朽駆逐艦を完璧に整備、辺境星域を荒らす強大な未知の異星人と闘い、最後はボロボロになった艦もろとも異星人船に体当して。。。 よくあるストーリー展開ですが、初め周りから蔑まれたウルフ大佐が部下たちの人望を集め、一丸となって異星人に立ち向かっていく姿が面白い。 また海外ものは、日本語での意訳の仕方で、その面白さの良し悪しが決まると思っていますが、本書は変な日本語表現がなく読みやすかったです。 本書は3部作の第一弾とか。次巻以降が楽しみです。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:ジョシュア・ダルゼル(Joshua Dalzelle) ・略歴:アメリカのSF作家。1978年、オハイヨ州シンシナティ生まれ。アメリカ空軍でB1-B戦略爆撃機の電子戦担当技官として勤務。除隊後、航空機関係の機器のテストをする会社に務める。2013年、Omega Risingをキンドルで発売。無名の新人であったにもかかわらず、たちまち売上トップテン入りを果たす。現在はフルタイムライターとして執筆に専念している ・翻訳:金子司(カネコツカサ)、1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家 ・出版:早川書房 ・発売:2017年5月 ・ページ数:416p ■これまでに購読したジョシュア・ダルゼルの著書 なし
これぞSFの醍醐味だ!
部下を一人前に仕立て上げる主人公の面白さ!