久原さんは「久原橋」まで作って、観音林クラブとは目と鼻の先でしかも最先端の技術で他と違った邸宅の設備を備えているものを作ろうとしたに違いない。この感覚は、ソフトバンクの孫さんに似ている。孫さんが会社を上場させて最初に買った家が、……ある。その場所は、彼の憧れてしょうがないアメリカの日本における一番の社交場「アメリカンクラブ」に近い。──どんな環境にいても自分の生活のスタイルをキープする、キープできる贅沢さだ。いちいち旅行に出て自分のスタイルや習慣を変えなくても済むもの、それがどうもプットマンが考えたブティックホテルの概念だったと思えてしょうがない。だからこそ、このオーキッドコートで暮らすことはそれと同じ、規模の大きなブティックホテルに住んでいるようなものと言えないだろうか?(本文より)
プロローグ 思い出の故郷/1.江戸英雄の執念/2.久原房之助の意地/3.アンドレ・プットマンの仕掛け/4.チャールズ・ムーアの気配り/5.水・庭園というデザイナー/6.デスティネーション レジデンスホテル「オーキッド」 /エピローグ 2XXX年のオーキッドな1日/ご挨拶
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