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【文学/日本文学小説】妊娠3カ月でがんが発覚した智子、娘のアメリカ行きを反対する水木……人生の岐路、彼らは北海道へひとり旅をする。そんな旅の途中で手渡されたのは結末の書かれていない小説だった。果たして本当の結末とは。あなたの「今」を動かす、力強い物語。
【文学/日本文学小説】妊娠3カ月でがんが発覚した智子、娘のアメリカ行きを反対する水木……人生の岐路、彼らは北海道へひとり旅をする。そんな旅の途中で手渡されたのは結末の書かれていない小説だった。果たして本当の結末とは。あなたの「今」を動かす、力強い物語。
レビュー(260件)
今まで読んだ湊かなえさんの本の中で、一押しです。 「空のかなた」という小説が人をつないでいく感じかとても素晴らしい 1章と2章でつながりがないのかと思ったら、あれ、つながってる? つながりが、はっきりわからないので、どんどん読み進めることができ、読んでる間は、結局最後どうなるのという思いが強かった。久しぶりに達成感のある小説だったと思う。
物語のおわり[湊かなえ]
北海道を旅する人の手から手へと渡される連作 「今」を動かす、力強い物語♪ * 連作の短篇でありながら、それを感じさせない個々の人物へのコミットの仕方が 何とも言えない技術が光り、全てが繋がっているようで、繋がっていない 運命は、自分の手の中に…の醍醐味を存部に味わえました♪ 大きな事件が起こる事もなく、北海道の各地の風景描写がリアルで 主人公たちと一緒に旅をする気分にもなれました♪ 闇の中に一筋の美しい光が差し込んでくるような物語で、心がほのぼのしました(⌒∇⌒)
「空の彼方」という結末の書かれていない小説。 それが北海道を旅する人たちに手渡され、受け取った人はそれぞれ、自分の人生を重ね合わせながら小説の結末を考えていく、というお話。 渡された小説が彼らの「今」を動かす。 本書を読んで、誰もが今この時、結末の書かれていない人生の主人公なんだと、あらためて感じました。 未来はわからない。 けれど、結末はどうあれ、自分はどうしたいのか、そのためにどう生きるのか。 答えは自分のなかにある、ということでしょう。 そして、結末の書かれていない小説の結末も最後には明らかになります。 読後感のよい一冊でした。
物語のおわり
湊かなえさんの小説に、どっぷりはまっていますが、今回はこれにして正解でした。いつも、頭の中が混乱しまくるので、何度も前にも戻って、確認しながら読んでいきます。凄くいいと思うのと同じように、疲れるかな。でも、次々と買ったり借りたり。今回はひとつひとつの話がちがうのだけど、基本部分がつながっている。湊さんは、なんて頭がよくて観察力が凄い、私よりず~っと、若い方なのに。この中にあるいろんな言葉などを、孫娘に言ってやりたいと思いました。還暦を過ぎた私にも、人生勉強になります。ありがとうございました。
プレゼント用として購入しました。大変喜んでいただき満足しています。