反骨のルポライター・竹中労が、東京の家を引き上げて移り住んだ「にゃんにゃん共和国」。
「ヤマの父」竹中と数名の名誉市民、そして常に50匹を超える住民のネコたちが暮らした自然豊かな箱根の山屋のことである。
共和国住民であるネコたちの一風変わった命名や性格などの紹介に加え、「にゃんにゃん共和国」設立のきっかけや、急におとずれた終焉も竹中の軽妙な文章でつづられている。
どんな見た目や性格でも、障害や病気の後遺症のある子にも一匹一匹分け隔てなく慈しむ様子からは、竹中の人一番のネコ愛をうかがうことができる。
現代とは異なる昭和のネコとの生活ではあるが、現代とは変わらぬネコとの向き合い方や愛情を垣間見ることができる一作である。
本書は雑誌『猫の手帖』の1978年10月号・12月号、1979年2月号・6月号・8月号に連載された文章を基に、初めて書籍化しました。
レビュー(0件)