教育心理学の中心的な課題は、人がいかに学ぶのか、その仕組みを解明し、優れた教育の実現に資することである。本書では学習を人の活動の一環として成立する、できることの範囲を広げる過程、として捉え、その仕組みを明らかにし、人の学習が効果的に成立するための環境について論じていく。特に、人の活動を広く文化、社会環境の中で相互作用として捉え、それを成立させる意識的、無意識的な認知過程の解明を基軸にして学習の仕組みを明らかにし、そこからよりよい教育環境の構築をどう実現していくのかを論じる。
第1部 学び続ける仕組み 1.学びの実践科学としての教育心理学 2.活動の認知過程:学ぶことと分かること 3.人が自然に学ぶ仕組み 第2部 自然な学びが起きる場と、そこで起きる学びの仕組み 4.経験から作る素朴概念 5.職場で必要から学ぶ 6.学びの動機づけ 7.対話で理解が深化する仕組み 第3部 自然に起きる学びの過程を活用した実践 8.学びの仕組みを教室に持ち込む 9.対話的な学びの中で何が起こっているか(1) 10.対話的な学びの中で何が起こっているか(2) 11.学びのプロセスを評価する 12.学びと評価を近づける 第4部 学び、教育、学習研究のこれから 13.学びの研究史から学ぶ 14.教室で質の高い学びを実現し続けるために 15.21世紀の学びを支える「実践学」作りに向けて
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