新型コロナウイルス感染拡大により、私たちの「ことば」はどのように変化したのか。アフター・コロナ時代の新しいコミュニケーションのかたちとはーー。F・クルマスほか、現状とこれからを見すえる諸論考。また、小特集「世界の日本語教師に聞く」では、世界各地の日本語教育現場におけるパンデミック下の課題と展望を報告する。
■巻頭コラム:「開会式にみるオリンピックとことば」藤井久美子
■特集:パンデミックの社会言語学
[序論]「パンデミックの社会言語学ーー現在の課題とこれからの展望」パトリック・ハインリッヒ 山下仁
[ドキュメント]「孤独感、助けを差し伸べる手、〈真実〉」フロリアン・クルマス(訳:柳田亮吾)
[論文]「コロナ禍のタンザニアの「異端」化を読み解く」沓掛沙弥香
[課題研究]「クライシスコミュニケーションからみるコロナ初動期の政治家記者会見の特徴ーー国・地方政府の首長に焦点をあてて」石原凌河 村田和代
[研究ノート]「中華人民共和国における新型コロナウイルス感染症対策の応急言語サービスについて」小田格
[事例報告]「コロナ禍を「観る」--東京メトロにおける行動変容を呼びかける啓発ポスターを対象として」杉浦黎
[事例報告]「コロナ禍のオンライン国際協働学習ーー複言語・マルチモーダルなリソースを用いてつながる経験がもたらすもの」村田晶子
[事例報告]「ディスレクシア(読字障害)の生徒に、英語の対面授業を続けて」成田あゆみ
[あとがき]「パンデミックと〈ことば〉--触媒か断絶か」佐野直子
■小特集:世界の日本語教師に聞くーーパンデミック後の言語教育のために
佐藤慎司/西田翔子/アルン・シャム/フィリア/ハナーン・ ラフィーク・モハマッド/尾辻恵美/福井なぎさ/中根育子/キャロル・ヘイズ/井口祐子/永見昌紀/ウォーカー泉/松永稔也/沓掛沙弥香/原口望友紀/松山里美/ハリナ・ザヴィショヴァー/毋育新/杉田優子/布尾勝一郎/荻野雅由/大原由美子/リーッカ・ランシサルミ/藤原団/ウー ワイ シェン/トゥ トゥ ヌェ エー/ヴォロビョヴァ・ラリーサ
■書評
Florian Coulmas, An Introduction to Multilingualism: Language in a Changing World[評者]平野恵実
小林隆(編)『感性の方言学』、『コミュニケーションの方言学』[評者]椎名渉子
Patrick Heinrich and Yumiko Ohara (eds.) Routledge Handbook of Japanese Sociolinguistics[評者]岩崎典子
■連載報告 多言語社会ニッポン
アイヌ語 :「an=kor itak ani an=kor puri an=eisoytak〔私たちのことばで私たちの文化を語る〕」深澤美香 naakay(中井貴規)
琉球弧の言語:「物事を見えるようにするどぅなんむぬいーー与那国民謡の記録保存と翻訳」ジュリア・ヴァルセッキ
移民の言語:「セーフティーネットとしての言語」
その1「大阪ミナミ コロナ禍が浮き彫りにする「ことばの壁」」原めぐみ
その2「聞き取り活動による社会・文化的仲介ーーカトリック・コミュニティのベトナム人技能実習生支援から」巣内尚子
手話:「手話の法制化は聾者の言語権を保障するのか〈前編〉」金澤貴之
■近刊短評
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