韓国語は方言によってアクセントのあり方が大きく異なる。韓国標準語(ソウル方言)ではアクセントの対立がないが、方言によってはアクセントの対立により意味が区別される。なかでも、韓国南東部に位置する慶尚道(慶尚南道・慶尚北道)諸方言はピッチ(高低)アクセントを有することで知られているが、いまだ研究上の課題も多い。
本書は、慶尚道諸方言が、アクセント核に加え、語声調的な特徴を併せ持つことを主張する。「位置」と「形」、二つの要素が組み合わさって見せる多様なアクセント体系の様相を方言ごとに解明し、慶尚道方言全体を見渡す新解釈を提示する。筆者の長年にわたる現地調査に基づく画期的な記述研究。
序言 福井玲(東京大学大学院教授)
はじめに
第1章 序論
第1部 慶尚南道諸方言
第2章 密陽方言のアクセント
第3章 咸安・宜寧方言のアクセント
第4章 進永(金海)方言・蔚山方言のアクセント
第5章 統営地域の諸方言のアクセント
第6章 釜山方言のアクセント
第7章 晋州方言のアクセント
第8章 泗川・南海島・山清方言のアクセント
第2部 慶尚北道諸方言
第9章 奉化方言のアクセント
第10章 尚州方言のアクセント
第3部 慶尚道諸方言のアクセント性質とアクセント体系
第11章 慶尚道諸方言のアクセント体系
第12章 まとめ
あとがき
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