フランクル初期論集 1923-1942
: ヴィクトール・E・フランクル/ガブリエレ・ヴェゼリー゠フランクル/諸富 祥彦/広岡 義之
フランクルの思想は、強制収容所で生まれたものではなかった。それは、青年時代に情熱を持って取り組んだ青少年相談の活動などで育まれたのである。本書は、一七歳から三〇代後半まで、若きフランクルが取り組んだ仕事とフランクルの思想、ロゴセラピーのルーツをうかがい知ることができる、貴重な初期論集。フロイトの推薦で『国際精神分析学誌』に掲載された「身振りによる肯定と否定」、アドラーの『国際個人心理学誌』に掲載された「心理療法と世界観」など、本邦初訳となる文献が収録されている。
原著:Frankl, V. E., Vesely-Frankl, G.(hg.), Frühe Schriften 1923-1942, Verlag Wilhelm Maudrich, 2005.
編者まえがき
フランクル初期論集への誘い
一九二三〜一九二四 高校生時代
身振りによる肯定と否定
「喜びよ、美しき神々の煌めきよ……」
精神のスポーツ化
サッカーというスポーツの心理学についてーー健康な体には健康な精神が宿る
休 憩
一九二四〜一九二七 学生時代
高等学校生と労働者
心理療法と世界観ーー両者の関係の根本的批判にむけて
個人心理学入門ーーその一
個人心理学入門ーーその二
知識人の心理学
主知主義の心理学にむけて
愛と責任
一九二六〜一九二八 「青少年相談所を創設しよう!」
青少年相談所創設の必要性について
青少年相談所を創設しよう
青少年相談所を設立しよう!
個人心理学的な青少年相談の必要性について
青少年相談への質問についてーー反論
青少年相談所を設立しよう
青少年相談(『日常の人間』一巻二号)
青少年相談とは何か?
青少年相談(『日常の人間』一巻五〜六号)
日常の意味
性愛上の「タイプ」について
青少年相談!
一九二八〜一九三七 青少年相談所
青少年相談(1)
苦悩する若者ーーウィーン青少年相談所
青少年相談(2)
青少年相談(3)--方法と成果
ウィーン青少年相談所
青少年相談とはなにか
自殺予防と青少年相談
青少年相談から見る典型的な「事例」
人生の課題としての家族ーー若者に向けてのひとこと
青少年相談(4)
学年の終わりの青少年相談所の活動
青少年相談の観点から見た経済的危機と精神生活
家出少年の子どもたち
青少年相談所の実践から
失業する若者の精神的苦悩
現代の若者の性愛についての諸問題
一九三〇〜一九四二 若き医師時代
スキゾフレニーにおいてよく見られる現象について
シュタインホーフにおけるコル・ニドレイ
ノイローゼに対する心理療法の薬学的補助について
大槽内ペルビチン
一九三八〜一九三九 新たな心理療法をめぐる奮闘
心理療法の精神的な問題性について
魂の医師としての自己意識
哲学と心理療法ーー実存分析の基礎づけのために
訳者あとがき
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