世界史的拡がりの中で、日本の漁業史・漁政史はどのように位置づけられるのか。水産資源問題に対する国際的な取り組みの起点となった時代を捉えるとともに、「水産資源繁殖」をキーワードに、19世紀を中心として、近世・近代日本漁政の展開を検討。その歴史的意義を、水産資源の利用と管理という観点から解き明かし、環境史研究にも一石を投じる。
序章 本書の課題と問題関心/一九世紀末〈資源繁殖の時代〉と日本の漁政(一九世紀末・日本における漁政の特徴と同時代史的位置/一九世紀末の漁政と資源繁殖ー日本の漁政とドイツの漁政)/一九世紀の水産資源繁殖政策と生業(一九世紀における資源保全と生業ー秋田県・八郎潟の漁業を事例として/水産資源繁殖政策に関わる監視・取締体制と「一品両名」行為)/近世における水産資源保全の意識化と働きかけ(近世漁業を通してみた生業と魚介類/近世における水産資源保全政策の登場と展開ー村上藩と種川制度/水産資源変動と近世領主ー八戸藩の漁政と漁乞/近世における俵物増産と海士ー近世のアワビ資源と国家)/終章 総括と今後の課題
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