本書は2つの編から構成、1編は外国のじん肺に関する記録、1部は石器時代から15世紀までの記録に基づき、じん肺の発生の多くは石材加工および鉱山における労働に起因していることをうかがわせ、この時代すでに職業に関連した疾病としての位置づけられていることがわかる。2部は16世紀以降の主としてヨーロッパの国々におけるじん肺の記録、当時の医学的研究や調査の記録について述べられ、諸外国においてじん肺がどのように扱われてきたかを知ることができる。2編には日本のじん肺に関する歴史、1部は江戸時代から明治以前までの記録を克明に記載、2部は明治から近年に至るまでのじん肺の社会的問題や医学的研究の紹介と同時に行政のかかわり合いが取り上げられている。
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