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大作『新・平家物語』を完成した著者は、息つく暇もなく、南北朝を題材とする『私本太平記』の執筆にかかった。古代末期から中世へーーもはや王朝のみやびは影をひそめ、人間のどす黒さがあらわに出てきた時代、しかも歴史的には空白の時代である。史林の闇に分け入るとき、若者は使命感と創作意欲の高まりを禁じえなかった。開巻第1、足利又太郎(尊氏)が颯爽と京に登場する。 この世の影なき魔物の正体を衝く意欲作ーー日本史上の空白期とされる南北朝時代、もはや王朝のみやびは影をひそめ、人間のドス黒さがあらわに出てきた時代ーー足利又太郎(後の尊氏)が颯爽と京に登場する。 ■あしかが帖 下天地蔵 大きな御手 時の若鷹 ばさら大名 藤夜叉 あばれ川 新田桜 置 文 なべとかま 裁許橋 うつつなき人 登 子 波まぎれ 不知哉丸 ■婆娑羅帖 乱鳥図 正中ノ変 楠木たずね 悲 歌 ぶらり駒 繚乱七種 妖霊星 上り地蔵
レビュー(22件)
吉川英治作品
今まで読んだことがないものにしました。 時代背景は鎌倉後期からです。
ボケ防止
あらすじを見た限り、あまり期待してなかったが、かえって、結構面白い。