江戸後期の日本が、ヨーロッパを、世界を支配する中心的存在と認識した契機は、ロシアの脅威であった。急速に深化した世界研究の動向と、これに併行して、ヨーロッパに対峙する「鎖国」外交が成立する経緯をたどる。世界理解の深まりが、進んだヨーロッパの科学や技術を受け入れる動きを生み、日本の近代化を支える土台が形づくられた様を描く。
福澤諭吉の文明観の起源ープロローグ
世界を学ぶ
日本の北辺で何が?
ロシアの「出現」
世界研究の始まり
ヨーロッパとは何か
ヨーロッパと対峙する
初めての対ロシア外交
幕府、蝦夷地を囲い込む
「鎖国」外交の成立
ヨーロッパを受容し、ヨーロッパに対抗する
司馬江漢と本多利明
つながる世界と日本の自画像
「科学」と「技術」の獲得に向けて
将軍への忠義の行く先ーエピローグ
あとがき
参考文献
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