【POD】中国湖南省の少数民族花瑶族女性の服飾文化
「フアヤオ(花瑶)」族は、中国の少数民族の瑶族の一部で、現在およそ七〇〇〇人の人びとから成ります。花瑶族の女性の服飾には「挑花」と称される鮮やかなクロスステッチの刺繍が施されています。その姿から「花瑶」という名称が付けられました。花瑶族は、明代の一五七六年以降、中国湖南省隆回県の北西部に定住するようになりました。花瑶地域は、主に虎形山瑶族郷、小沙江鎮、大水田郷、麻塘山郷によって構成されています。一九八〇年代以前、花瑶族はほぼ自給自足の生活を送り、地域外との交流はあまり行われていませんでした。私がはじめて花瑶族のことを耳にしたのは、二〇〇七年、大学二年の時の「民俗学研究」という授業でした。担当する講師の李姣玲先生は、中国湖南省隆回県の出身で、昔話や口承文芸などを専門としており、授業のなかで、花瑶族について以下のように語ってくれました。 花瑶族の女性は、日頃、数百mの頭飾帯を頭に巻いています。使用者は若いほど頭飾帯を長くして、美しさを強調します。長い頭飾帯を頭に巻き付けると笠状になります。それは、遠くからみると、まるで山間に見事に咲いている野花のようです。加えて、腰には長い帯をつけています。その腰帯の着用は一人ではできず、母親あるいは友人たちに手伝ってもらう必要があります。まず、腰帯の中央付近を着用する女性の腰に当て、巻いた腰帯の下部三分の一程度を残し、上向きに時計周りに巻きつけていきます。巻き付け終わったら、その端を腰帯に挟みます(9頁、図11を参照)。彼女らの服飾は、色彩が鮮やかで、まるで雄雉のようにきれいです。一着の筒状スカートを作るのには半年以上かかります。彼女たちは、幼い頃から晩年まで、一生にわたって服飾の製作を行います。
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