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私の仕事は無罪にすることで、 真相を明らかにすることではない。 30年前に少女を惨殺した過去を持つ弁護士・御子柴礼司。 事務所に〈この国のジャスティス〉と名乗る者の呼びかけに応じた800人以上からの懲戒請求書が届く。 処理に忙殺されるなか、事務員の洋子は、外資系コンサルタント・知原と夕食をともにした。がしかし、 翌朝、知原は遺体で見つかり、凶器に残った指紋から洋子が殺人容疑で逮捕された。 洋子の弁護を引き受けた御子柴は、洋子がみずからと同じ地域出身であることを知り…….。 一度心に巣くった獣は、簡単に消えはしないーー めぐる因縁そして〈復讐〉の結末は!?
レビュー(77件)
このシリーズは無敵な面白さ
このシリーズで、事務員の洋子はずっと登場してた。 でも、こんな若い人やとは思ってなくて。 50代かなと想像してた。 一体、何を読んできたんやろ。 でも、漫画じゃないからイラストないし。 このシリーズはストーリーが面白くて、どんどん、主人公の弁護士・御子柴礼司のいろんな姿が見えて、 殺人を犯し更正ってあるねんなって思ってしまうほどよくできてる。 事務員の洋子が、まさかこんな近い存在やったとは、ただただ驚きやけど、更に近い人もいて。 どんどん過去がわかってきて、このシリーズはどんどん次も読みたくなる。
ネット上で特定の誰かを名指しし、その人物の過去の過ちなどを喧伝し、みんなで引きずりおろしましょう、などと言って「同志」を募る。我々の個人情報は秘匿されるから大丈夫、という文句をうのみにして、いい年をした社会人などもこぞってそこに参加するものの、蓋をあけてみれば「個人情報の秘匿」は真っ赤な嘘だった・・・現実社会でもあり得る話かもしれません。やっぱり他人に物申す時は正々堂々と名乗り、最低限のマナーを守って(基本的にはアポイントなども取って)言わなきゃ、ですね・・・。
これから読んでいきます。すごく楽しみです。