なぜ『源氏物語』は世界文学たり得たのか。時空を超えて生成し続ける物語の力とは何か。物語の奥深くに刻まれた、『長恨歌』や羽衣説話・白鳥処女説話などの東アジアにおける民話の影響を剔出することで、その根底に人類の根源の物語を見出し、それを男の物語から女の物語へと昇華させた、『源氏物語』生成の姿を描き出す。
序論 長恨歌から源氏物語へ
源氏物語と長恨歌
其一 楊貴妃の例
其二 光源氏始末
其三 長恨歌変奏
其四 竹取と浦島
其五 羽衣説話
其六 天の夕顔
其七 源氏物語と白鳥処女
其八 長き世の恨み
其九 長恨歌と桐壺の巻
其十 長恨三代
其十一 女のしわざ
其十二 白鳥処女説話再考
其十三 雨夜の物語
其十四 尋ね行く幻もがな
其十五 夢の浮橋
補論 長恨歌の民話的原型ーー羽衣・浦島・七夕説話
参照論文・研究書等一覧
初出等一覧
後記
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