「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考
#PROLOGUE 「あなただけのかえる」の見つけ方
・私たちは1枚の絵画すらもじっくり見られない
・「美術」はいま「大人が最優先で学び直すべき科目」
#ORIENTATION 「植物」のなかの「アート思考」
・つい私たちが見落とすことーータンポポの思考実験
・花職人がすることーーアート思考と似て非なるもの
#CLASS 01 「すばらしい作品」ってどんなもの?
・20世紀アートの代表作は「うまい」のか?
・「答えが変化すること」を前提にした考える技術
・「目に見える世界の模倣」だけが「再現」ではない
#CLASS 02 「リアルさ」ってなんだ?
・「ピカソにダメ出し」をしてみよう
・写実的な絵画ほど「非現実的」である
・「鑑賞されること」を想定していないピラミッド壁画
#CLASS 03 アート作品の「見方」とは??
・アート鑑賞には「2種類のやりとり」がある
・音楽を聴くときに、私たちがしていること
・『松林図屏風』の前に座ると、何が起こるのか
#CLASS 04 アートの「常識」ってどんなもの?
・「アートに最も影響を与えた20世紀の作品」第1位
・こんどは頭で鑑賞してみる
・「シンプル」というよりは「お粗末」な茶碗が国宝?
#CLASS 05 私たちの目には「なに」が見えている?
・じつは見えていないーー「窓」と「床」の思考実験
・絵画が初めて「絵画そのもの」になった瞬間
・身体の動きを受け止める「舞台」としての絵画
#CLASS 06 アートってなんだ??
・「どこまでがアート?」という問題
・「台所洗剤」がなぜアート作品と言えるのか
・「城壁」が消えたいま、美術館にできること
#EPILOGUE 「愛すること」がある人のアート思考
レビュー(676件)
読みやすいです。 写真や柄も適宜掲載されているので、読んでいてあきません。
自分と向き合うためのアートでした
とても哲学的だなと感じました。アート=上手なもの、上流階級のもの…そうしたイメージが先行していました。ですが、いかに自分が浅く物事も見ていたかという気づきと、更にこんなにも深く物事を考えることが出来るのだという気づきがありました。人は日々の忙しさに自分との向き合う時間がなかなかとれません。自分と向き合えずにいると苦しくなり、疲れ果ててしまうと思います。ですが、このアートを皮切りにぜひ自分と向き合うことの喜びや楽しさ、自己への期待や未来への希望を胸に抱いてほしいと思います。 私自身も専門的な知識があるわけではありませんが、考えることは出来るなと感じました。自分を蔑ろにしていたことにも改めて向き合うことができました。アートとは何か?自分の考えとは何か?生きるって何?幸せって何?そうしたことまで考えを深められるとても素敵な本でした。 大人はもちろん子どもたちにも伝えていきたい考え方、問い掛けだなと感じました。 1人でも多くの方の手に、そして心に届いてほしいです。
大きな発見というよりかは安心できた本でした!
ビジネスに通じるエッセンスも豊富
芸術の秋に! 普段はなかなか美術やアート鑑賞をしなくても秋の時期にはあちこちで興味を惹かれるアートイベントや企画展が開催されます。 そんな時にやっぱりどうやって鑑賞したらいいかわからなくてドギマギする、そんな気持ちってあると思います。 アートって自由に鑑賞して良いんだよ、様々な視点があって良い、囚われているものを取り払ってくれる一冊です。 そして、視点について深く考察されています。なので、美術に限らず、ビジネスに通ずるエッセンスが豊富です。 語り口が滑らかで読みやすいので、さらっと読めます!この秋の時期にぜひー!
ボコボコにされるが、読む価値は大。
私のように「モネは印象派を代表する画家で」的な見方で満足する者には、それまでの価値観をボコボコに壊される、耳の痛い指摘が続きますが、反省させられるところが大きく、アートへの新たな接し方を身につける必要を感じました。 美術の専門家である、著者の末永幸歩さんが提言するのは、46頁の見出し通り、美術領域を超えて、「答えをつくる力」を養うことです。48頁から49頁へ展開されるように、変動、不確実、複雑、曖昧に支配される「ブーカワールド」の時代には、「正解を見つける力」は通用しないので、アートを通して自らが「答えをつくる力」を養う重要性を訴えています。