本書は、「知的障害児の心理学的理解」のテキストとして企画したものである。ここでは、まず知的障害全般をめぐって、すなわち知的障害とは何か、その診断に関連した諸問題や障害理解への類型的接近について述べ、次いで知的障害児の心理を行動のシステム、および行動一般の枠組みでとらえて、その諸特性について解説することを主眼に置いた。加えて、それらの心理学的知見から示唆される教育・発達支援のための手がかりを提示することを意図した。述べられている内容は、知的障害児にとどまらず、障害児全般、さらには人間理解の普遍的な見方・考え方に繋がるものでもある。
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