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「どんな場所も、あなたといれば日向だ」 互いに男の恋人がいるのに、止めようもなく惹かれあう逢衣(あい)と彩夏(さいか)。 女性同士、心と身体のおもむくままに求め合い、二人は一緒に暮らし始めた。芸能活動をしていた彩夏の人気に火が付き、仕事も恋も順調に回り始めた矢先、思わぬ試練が彼女たちを襲う。切ない決断を迫られ、二人が選んだ道は……。 今まで裸でいても、私は全然裸じゃなかった。常識も世間体も意識から鮮やかに取り払い、一糸纏わぬ姿で抱き合えば、こんなにも身体が軽いーー。 女性同士のひたむきで情熱的な恋を描いた、綿矢りさの衝撃作! 【著者プロフィール】 綿矢りさ(わたや・りさ) 1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞。2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞。
レビュー(63件)
配送が早く、破損などもなく安心しました。
女性ならでは
下巻の場合、ネタバレに繋がりかねないのでレビューが難しい。女性同士の恋愛は特に性描写に関してリアルであり、もちろん綿矢氏に同性愛の経験があろうとなかろうと、また取材をもとにしていたとしても感じる体のツボを心得ているため、相当のリアリティーは存在する。ただ、性描写に目が向いてしまう分、心理も含め周囲の人物や物語の展開に幾分の粗さを覚えざるを得ない。プロだな、と思ったのは、最後の一行。
読みやすく、いつまでも読んでいたい本でした。
上下巻一気読みしました。 すごいの書いたなって感じ。 小説読んで泣いたのって久しぶりでした。 尊いです。
生のみ生のままで 下
とても楽しみな上下巻です 大切に読みます