ヘーゲルの著作の中でも最も難解とされる書を,「感覚的確信」という土台から「絶対知」という屋上へ通ずる1つの建造物に準えて解読。各階はどのような構造となっているのだろうか?そもそも「絶対知」とはどのような知なのだろうか?
序章 問題の在り処
第1章 意識の「現象学的歩み」の進展を支えている「われわれ」
第一節 フィヒテとシェリングにおける「われわれにとって(für uns)」
第二節 ヘーゲルの「論理学および形而上学」草稿での「われわれにとって」
第三節 『精神現象学』での「われわれ」の基本的機能
第四節 『精神現象学』での「われわれ」の役割の独自性
第2章 「現象学的歩み」の第一の構造的再編 -「理性」から「精神」へ
第一節 三つの境位で展開される「理性」の運動
第二節 「理性」から「精神」への移行における第一の構造的再編
第三節 「精神」の現象の基本的構図と基本的行程
第3章 「現象学的歩み」の第二の構造的再編 -「精神」から「宗教」へ
第一節 「世俗的精神」と「宗教的精神」
第二節 「寄せ集められた統体」から「単純な統体」へ -第二の構造的再編
第三節 「宗教的精神」運動の基本的行程とその諸形態
第4章 「自己知」における「形式」と「内容」の統合の完成としての「絶対知」
第一節 「絶対知」の形式的構造
第二節 「認識の働き」における「形式」と「内容」の乖離ーイェーナ「論理学および形而上学」草稿から
第三節 『精神現象学』における新たな解決策
第5章 現象学的行程の第三の構造的・概念論的再編ー「絶対知」の成立
第一節 「概念」の境位に定位した、対象把握の三つの原理的規定
第二節 「良心」の三つの境地における概念的自己還帰運動
第三節 「啓示宗教」の「内容」の三つの境地における概念的自己還帰運動
第四節 「内容」と「形式」を統合する「概念的に把握する知」としての「絶対知」
終章 「現象学」と「学」、あるいは「現象学の論理」
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