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60歳を過ぎると、同じ年齢でも、見た目もからだも若々しく元気な人と、めっきり老け込んで病気がちな人に分かれてきます。 その大きな要因のひとつが、60歳からの食生活にあります。 私は、クリニックで働く管理栄養士として、長年、多くの方々に栄養指導を行い、日々更新される栄養学の情報収集に努めてきました。 4000人を超える人々の食事記録や聞き取りした食事内容と向き合い、最新の栄養学からわかってきたことは、60歳からは、食品の選択、食べる量、食べ方などを、からだの変化に合わせて変えていく必要がある、ということです。 たとえば、若いうちは「野菜ファースト」でも、60歳からは「肉・魚ファースト」にする。ビタミンDなど特定の栄養素摂取に配慮する。糖質ダイエットや1日1食ダイエットなどは安易に行わない、等々……。 ほんの一例ですが、これらは私が所属する学会等で得た最新の知見に基づいたものばかり。いずれも栄養学の進歩により、近年になって更新された情報です。 60歳からの食事のコツとその理由を、全身の老化、筋肉や骨、脳、見た目、病気、栄養不足のそれぞれの観点から紹介し、1冊にまとめたのが本書です。 本書で紹介している食べ方を参考にして食べ方を変えることで、60歳を過ぎても、いつまでも活動的に、若々しく過ごすことができ、1歳でも長く健康寿命を伸ばすことができるはずです。 そして、ぜひとも、健康的で充実したセカンドライフを謳歌してください。転ばぬ先の杖として、本書をご利用いただけたら幸いです。 「はじめに」より
レビュー(12件)
母から頼まれて購入しました。 食事についていろいろと為になることが書かれてあったので購入して良かったそうです。 自分もこれから先のことを思って参考にしてみたいと思いました。
高齢者はたんぱく質ファースト
シニアこそ、肉などたんぱく質を食事の最初にとることが大事だそうです。 70代の親も野菜中心の食生活なので、積極的にたんぱく質をとることを勧めています。
最新の知識習得は必要です。 加齢による体調変化で食事の質及び量にもっと気を使うことが重要。自分だけでなく伴侶にも読んでほしいものだが‥
たんぱく質が重要なのかわかりました! この本を参考にして、元気な60歳代を過ごそうと思えるような一冊でした。
頭では分かっているつもりでしたが、本を読んであらためて食の大切さを再確認したとこです。 高齢の母との暮らし、いつまでも元気で暮らしていくためにできることから、始めようと思いました。