東京の寄席ではここのところ講談ブームが続いていますが、大阪の講談はご存じでしょうか? 昭和40年代にたった一人になった大阪の講談師・三代目旭堂南陵(きょくどうなんりょう)がともし続けた上方講談の火が、その弟子と孫弟子たちによって今、まさに燃え上がらんとしています。東京の講談とはビミョーにちがう、笑いあり涙ありサスペンスありのオモシロ話芸「上方講談」--そのブーム到来を予感させる本です。抜き読みの『太平記』『赤穂義士銘々伝』『寛政力士伝』『太閤記』『難波戦記』などのほか旭堂南海による学術的価値が高い「上方講談の来歴」も収録。
1 三代目旭堂南陵と上方講談
三代目旭堂南陵ーー水戸黄門漫遊記より「矢の根八幡宮の由来」
上方講談の来歴ーー旭堂南海
三代目南陵の小南陵時代の随筆よりーー「最後の講談定席」
2 三代目南陵が守り伝えた話芸
[第1席]旭堂一海ーー太平記より「楠木の泣き男」
一海の講釈の講釈
[第2席]旭堂鱗林ーー赤穂義士銘々伝より「赤垣の婿入り」
鱗林の講釈の講釈
[第3席]旭堂南湖ーー寛政力士伝より「雷電の初相撲」
南湖の講釈の講釈
[第4席]旭堂南海ーー太閤記より「三日普請」
南海の講釈の講釈
[第5席]旭堂南華ーー難波戦記より「淀君の威勢」
南華の講釈の講釈
[第6席]旭堂南北ーー太閤記より「天王山の取りやり」
南北の講釈の講釈
[第7席]旭堂南鱗ーー善悪二筋道
南鱗の講釈の講釈
3 師・三代目南陵を語るーー直弟子と孫弟子、六人による座談会
三代目南陵の直筆色紙
三代目南陵年譜
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