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紅玉いづきデビュー15周年記念・3ヶ月連続刊行【第1弾】 伝説は、夜の森と共にーー。完全版が紡ぐ新しい始まり。 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」 死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。 加筆修正の末、ある結末に辿り着いた外伝『鳥籠巫女と聖剣の騎士』を併録。 15年前、第13回電撃小説大賞《大賞》を受賞し、数多の少年少女と少女の心を持つ大人達の魂に触れた伝説の物語が、完全版で甦る。 プロローグ -夜の森ー 第一章 死にたがりやのミミズクと人間嫌いの夜の王 第二章 幸福への閾値 第三章 煉獄の花 第四章 救出 第五章 やさしい忘却 第六章 夜の王の刻印 第七章 騎士と乙女 第八章 救出2 エピローグ -ミミズクとフクロウー 外伝 鳥籠巫女と聖剣の騎士
レビュー(61件)
星1つすらつけたくない
こんなに楽しくない読書は初めてでした。あらすじ、タイトル、信頼している他作家さんたちの推薦文を見て購入しました。しかし読んでみてあまりのつまらなさにショックを受けました。これが電撃小説大賞なんて信じられません。序盤で気持ちが乗らないのはよくあることだろう、読み進めたら面白くなるだろう、と思っていましたが一向に楽しめない。むしろイライラが募る一方でした。途中からは、あと何ページで終わるんだろう、と思いながらなんとか最後まで読み、すぐにバリューブックスで回収してもらいました。一部の低評価の方が書いているとおり、主人公の話言葉が受け付けられない、というのには同感です。しかし、この点は主人公の生い立ちを考慮すればまだ分かります。私が最もついて行けなかったのは「感動するお話でしょ」感です。作者の頭の中では文章に起こさなかった裏設定や前日談などあるのかもしれませんが、何から何まで唐突に感じます。この状態でさらに劇的な内面描写や愛情表現などが殊更に主張して羅列されているので、読み手としては世界感に付いて行けず、共感できていないのに感動を強要されているような気分になりました。ただ、複数のサイトで読者レビューを調べてみると、かなり感動されていて高評価ばかりだったので、自分の感性が貧しいだけなのかもしれません。今後は不自然に高評価ばかり付けられている商品には疑いを持とうと思います。
子供の頃の感動が今も褪せない
学生時代に出会って以来忘れられない物語。絶版になっていたこと、とても残念でしたが今またうつくしい表紙とともにお迎えできて嬉しく思います。大切な宝物です。