水田農耕や金属器といった大陸・半島からもたらされたあらたな技術や思想を、日本列島の人びとはどのように改変していったのか。縄文時代の伝統をひく打製石器や土偶・石棒など信仰遺物に光を当て、文明に抗う弥生の人びとの世界を読み解く。大陸文化の西進という固定観念にとらわれず、「日本」の成り立ちの認識、さらには文明論の再構築に挑む。
弥生文化を疑うープロローグ/弥生文化像をもとめて(弥生文化の発見/二つの弥生文化像/農耕社会像の定着)/水田登場前史 限りある豊かさの時代(縄文時代とは?/縄文時代の儀礼とその背景/土偶と石棒)/水田をいとなむ社会のはじまり(農耕社会の登場/水田稲作とともにもたらされた道具と技術/狩猟採集の技の継続と発展/水田稲作を開始した社会の人間関係/財産と生命を守る施設)/東から西へ 土偶と石棒にみる儀礼の系譜(水田稲作開始期の土偶の起源/弥生時代の石棒)/多様な金属器社会 弥生時代中期(金属器社会と権力/青銅製武器の祭器化をめぐって/銅鐸と社会/石器をつかい続けた社会)/文明と野生の対峙としての弥生時代ーエピローグ
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