「市場経済システムの多元性」の探求
持続可能な人類社会を目指すために、新自由主義的市場経済モデルの限界をどのように乗り越えていくのか。本書では、日本型市場経済システムに生じた現実の変化を横断的・縦断的、かつ質的・量的に検討するなかで、この難題を解決するための新たな糸口を探る。
序 章 市場経済システム分析における多元性の導入
1.ホモ・エコノミクスの束縛
2.市場経済システムの変容を描く方法
3.本書の構成
第1章 家計の資産形成と日本の金融システム改革
はじめに
1.長期にわたる金融システムに関する政策転換
2.資産形成に関する官民双方の最新の制度設計
3.今後の制度設計における課題
おわりに
第2章 コーポレート・ガバナンスの視点から見た日本の金融システム改革
はじめに
1.従来の日本型コーポレート・ガバナンス
2.「日本版ビッグバン」以降における日本企業の資本構成の変化
3.近年のコーポレート・ガバナンス改革及びその特徴
おわりに
第3章 日常生活と負債ーー負債経済論を手がかりに
はじめに
1.家計への負債の影響ーー学際的な視点の導入
2.負債経済論の理論的前提
3.負債経済論の理論構造
おわりに
第4章 日本の確定拠出年金制度改革についての考察ーー金融化と負債経済の視点の導入
はじめに
1.年金システムを取り巻く環境の変化
2.公的年金制度の見直し
3.確定拠出年金制度改革
4.確定拠出年金の普及・拡大と金融化
5.負債経済の視点から見た確定拠出年金制度改革
おわりに
第5章 日本の人口構造の変化と金融システムのあり方
はじめに
1.日本における人口構造の変化
2.人口構造の変化が金融システムのあり方に与える影響
3.日本における金融システムの市場化
おわりに
第6章 現代日本における女性就業の二重構造ーー雇用慣行・家族規範 ・社会経済政策間の相互作用に着目して
はじめに
1.女性活躍推進の背景
2.日本労働市場における女性就業の二重構造
3.女性就業の二重構造の要因
おわりに
終 章 人間社会の調和に寄与する市場経済システムを目指して
1.各章の分析結果
2.総括的結論
3.今後の課題
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