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1970年代、シンガーソングライターとして十代でデビューを飾った荒井由実。 のちに日本最大の女性ポップスター、松任谷由実=ユーミンとなる煌めく才能は いかにして世に出たかーー。 八王子の裕福な呉服店に生まれ、ピアノに触れ、清元を学び、ミッション系の私立女子校に入学。 グループ・サウンズが一世を風靡するなか、由実は高度経済成長期の東京を、好奇心いっぱいに回遊しはじめる。 米軍基地、ジャズ喫茶、ミュージカル『ヘアー』、伝説のレストラン キャンティetc.…… 次々に新しい扉を開けて、才能を開花させていく。 少女・荒井由実のデビューまでの軌跡をノンフィクション・ノベルとして描き出す。 名曲「ひこうき雲」が生まれるまでーー ◆松任谷由実さんから寄せられたコメント これはノンフィクションというより、ルポルタージュに近いかもしれない。 山内マリコさんの獰猛な取材力とインタビューに、記憶のボタンが次々とクリックされ、 私は幼少期を、青春を、サーフィンしまくった。目眩く楽しかった。 これは多くの人たちが好きなサクセスストーリーの真逆だから、全くシンパシーが得られなかったとしても仕方ない。 正に、"事実は小説よりも奇なり"。 ひとりの特異な少女が、50s、60s、そして70sの、 東京カルチャーとカウンターカルチャーに彩られ、特異なまま大人になってゆくお話。 山内さんの大いなる好奇心が、私自身もすっかり忘れていた愛を、思い出させてくれた。 こんな機会を与えていただけて、本当に良かったと思う。 つくづく私は、"ユーミン"以外のものにはなれなかったのだなあと、 覚悟とも諦めともつかない幸せな気持ちで、この小説を読み終えた。 ◆目次 第一章 八王子の由実ちゃん 第二章 ピアノ、清元、サウダージ 第三章 立教女学院とパイプオルガン 第四章 マギーと立川基地 第五章 らせん階段の家 第六章 フィンガーズ・デイズ 第七章 一九六九年 第八章 カルチエ・ラタン的御茶ノ水 第九章 セブンティーン! 第十章 ハロー、キャラメル・ママ
レビュー(53件)
書店を4件まわったけど,どこも売り切れ。こちらで注文後,すぐに届けてくださり感謝です。
小説なのか?実話なのか?
ユーミンのヒストリーがわかる小説です。私も次女ですが、いくつになっても好奇心を忘れないって大事だなって思いました。
ユーミンご好きなので購入しました。小説ですがユーミン自身の協力で緻密な取材を元に書かれています!
読みにくい文書
山内マリコさんの文章が、私にはとても読みにくくて、全然読み進められません。 文章が気を衒い過ぎているというか、頭で考えて考えて書いた文章という感じを受けます。 流れるような文章ではなく、つっかえてしまいまう、とても苦手な文章です。 ユーミンのことが書いてある本ということで購入しましたが、引き込まれることが全く無くて苦痛で苦痛で…。 そんなわけで捨てることにしました。
毎回満足しています。
発送も早く梱包も色々工夫されていて 扱いやすく大満足です。