周囲の環境を圧倒して屹立する超高層ビルなど20世紀型の「勝つ建築」は,いまやその「弱さ」を露呈している. これからの建築はもっと様々な外力を受けいれる「負ける建築」の途を探るべきではないか. 新国立競技場の設計に携わった著者の,20世紀の建築史や現代思想,アートへの幅広い関心と独自の建築哲学がうかがえる論集.
はじめに
1 切断,批評,形式
1 切断から接合へ
2 場と物
3 批評性とはなんだったのか
4 形式対自由という退屈
2 透明,デモクラシー,唯物論
1 淋しいほどに透明な/デ・ステイル
2 デモクラシーという幻想/シンドラー
3 デモクラシーの戦後/内田祥哉
4 制度と唯物論/村野藤吾
5 場所,存在,表象/三愛ドリームセンター
6 家をよこせ,テレビを見せろ/ヴェニス・ビエンナーレ1995
7 少女と行者/ヴェニス・ビエンナーレ2000
3 ブランド,ヴァーチャリティー,エンクロージャー
1 公・ブランド・私
2 風俗住宅
3 コンクリートの時間
4 ヴァーチャリティーとパラサイト
5 「美」の終焉
6 エンクロージャー
注
おわりに
岩波現代文庫版あとがき
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