- 24
- 4.05
ヒトと僅かに異なる存在、妖人。 美貌と毒舌の妖人茶道家・洗足伊織は、「家族」との平穏をなにより愛していた。 最近は《小豆とぎ》のマメが、食堂でボランティアを始め、心身ともに成長中だ。 そんな中、伊織を慕う甲藤が、ある女を連れて来た。 「私は《口裂け女》なんです」と嘆く彼女に、伊織は真実を告げる。 一方、食堂の関係者が殺され、マメに容疑が。 その陰に、伊織は不穏な気配を感じ……。 シリーズ第6弾、書き下ろし。
ヒトと僅かに異なる存在、妖人。 美貌と毒舌の妖人茶道家・洗足伊織は、「家族」との平穏をなにより愛していた。 最近は《小豆とぎ》のマメが、食堂でボランティアを始め、心身ともに成長中だ。 そんな中、伊織を慕う甲藤が、ある女を連れて来た。 「私は《口裂け女》なんです」と嘆く彼女に、伊織は真実を告げる。 一方、食堂の関係者が殺され、マメに容疑が。 その陰に、伊織は不穏な気配を感じ……。 シリーズ第6弾、書き下ろし。
レビュー(24件)
読み応え有るシリーズ
初版限定コミックペーパーは付(ネット書店だと不安なんですが;;) 前作がマメの生い立ちと絡み、妖埼庵の住人がどっぷり関わった息詰まるサスペンスだったのから、シリーズ主流のちょっとした知り合いが交錯する謎解きミステリーに戻った感じですが、人間模様が切ないです。 家に居場所のない子供、家に縛り付けられる人、気軽な悪意あるいは自分勝手な理屈で追いつめられる人、それぞれに苦しい胸の内を抱えて生きながら優しくあろうとする人達。 伊織を傷つける為だけに、そこでもがく人に毒と善意を溶かした誘いをかける鬼… さすがの榎田作品です。