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一冊の本に何度でも出会い直し、人生の糧にできる我々はなんて幸福なんだろう。 ー松田青子(作家) 「私はフェミニストじゃないけど」って前置きにイラっとする人は全員読もう ー小川たまか(ライター) 育児のため新聞記者の夢を諦め、ライターとして働くステファニーは、 果てしなく続く家事と育児と仕事に追われ、閉塞的な日々を過ごす。 ある日、学生時代に読んだベティ・フリーダンの『女性学の神話』を再読し 感銘を受けた彼女は、母校でフェミニズムを学びなおす決意をする。 15冊の名著を授業形式でひも解き、 現代の女たちが生き延びるすべを探すエッセイ。 【本書に登場するテキスト】 メアリ・ウルフトンクラスト『女性の権利の擁護』 バージニア・ウルフ『私ひとりの部屋』 シモーヌ・ド・ボーボワール『第二の性』 ほか 【目次】 まえがき 第1部 発見 過去を振り返って理解する/フェミニズム再訪/最初の授業の日/アダムとエバと蛇/自然体の女性、不自然な世界/逃げることはできても、隠れることはできない 第2部 運命 ペルペトゥア/母親らしさについての考えを改める/女性の権利の擁護/結婚の運命/目覚め/元いた場所に戻る 第3部 分離 自分ひとりの部屋/第二の性/女らしさの神話/変革者の娘/「しあわせ」になる時間があるのは誰?/性の弁証法/フェミニストはどうやって洗濯するか?/奥さんが欲しい/性の政治学/オブジェクト・レッスン 第4部 欲望 飛ぶのが怖い/ドラ/もうひとつの声/レイプの後で/ジェンダー・トラブル/女性ブロガー、リバーベンド/前に向かって生きる あとがき 謝辞 参考文献 索引
レビュー(19件)
「女性とは」に迷ったことのある全ての人へ
女性とは、母とは、社会的な役割と生物学的な役割とは。時代を経て変わったもの、変わらないもの。自分は何のためにここにいるのか、これからどうなっていくのか、これで本当にいいのか、と自問自答する全ての現代女性に、フェミニズムの変遷を軸に問いかける一冊。ボリュームはありますが、とても読み応えのある本です。