日本列島の各地に築かれ、現在も圧倒的な存在感を示す前方後円墳。もし前方後円墳がなければ、その後の日本史の流れは大きく変わり、現在の日本国はおそらくなかった。「差異化の装置」「同一性保証の装置」「権力資源の複合媒体」として機能した前方後円墳のメカニズムを復元し、日本古代国家の誕生にはたした決定的な役割を解明する。
前方後円墳はなぜ造られたのか─プロローグ
前方後円墳の世界
前方後円墳とはなにか
誕生から消滅まで
多彩なアプローチ
歴史的意義を求めて
集権志向と分権志向
巨大古墳と国家形成
装置としての前方後円墳
集団関係の表示─社会関係
他界の演出─イデオロギー
人とモノの集約─経済・軍事
区画と連結─領域・交通
権力装置としての前方後円墳
階層秩序を探る
古墳の階層構成
階層構成の展開
列島各地の階層構成
被葬者は誰か
巨大古墳の被葬者
前方後円墳造営の論理─公共事業説批判
前方後円墳なかりせば─エピローグ
あとがき
引用文献
図版出典
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