水は無尽蔵にあると、我々は思いがちだ。しかし人類が利用できる淡水は、実は地球の総水量の〇・五%にも満たない。しかも、その淡水資源は、環境破壊や都市化などによって急激に減り続けている。それだけではない。いまや石油よりも貴重な天然資源となった水は、グローバル企業や世界銀行、IMFなどにより、巨大なビジネスチャンスの対象とされ、独占されつつあるのだ。今、生きるための絶対条件である水を得られない人びとが、大幅に増えている。地球のすべての生命体の共有財産である淡水資源が枯渇すれば、人類の未来はない。世界の「水」をめぐる衝撃の実態を明らかにし、その保全と再生のための方途をさぐる、必読の書。
レビュー(16件)
日本の将来
真剣に考えさせられる本です。水がなくなったら、生きていけないのに、中国に水源地を買われたニュースを見ました。 政治家の方にも読んでいただきたいと思います。
水について考える
本書は、世界の飲料水について書かれています。 第三世界の水道事業は、公共事業だったが、世界銀行やWTOの圧力により、 民営化を強要され、多国籍企業が運営を行う状況になった。 企業が運営するので、利益優先で水を売るようになる。 その結果、水道料金が上がり貧困層は、食料よりも高い水を 購入しなければならなくなったり、利益優先の弊害より 水質管理は徹底されず、不衛生な水が供給される事例が紹介されている。 日本では、水道事業は公共事業なので、水道水を安くて安全な水を手に入れることができるが、 水道事業を民営化した場合は、上記に示した事例が起こらないとも限らない。 今後の水道事業について考えさせられる本です。