『方丈記』と『徒然草』は、日本の古典文学の中でもとりわけよく知られているだけでなく、後世の文学や美術に及ぼした影響力が大きかった作品である。明晰な論理性と気韻に富む文体で、人間認識と社会認識などの多様な思索を展開しており、圧倒的な写実力と説得力を特徴としている。また、『方丈記』と『徒然草』が依拠した日本や中国の古典との関わりを知ると同時に、後世に影響を与え、現代文学としても機能している事実を理解する。さらに、絵画化された美術作品にも触れ、文学と絵画の相互交流性を認識する。
1.『枕草子』の多様性 2.『枕草子』のゆくえ 3.『方丈記』のテーマ性 4.災害記としての『方丈記』 5.閑居記・書斎記としての『方丈記』 6.『方丈記』の達成 7.『徒然草』とは何か 8.『徒然草』の始発 9.隘路からの脱出 10.『徒然草』の描く人間、そして心 11.『徒然草』の説話と考証 12.『徒然草』における時間認識 13.批評文学としての『徒然草』 14.江戸時代の『徒然草』 15.『徒然草』のゆくえ
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