リヤカーで屑(くず)を集め歩いた一家の会社は今、ごみリサイクルをリードするー。長野市にあるスクラップ・廃棄物処理業者「直富商事」の70年の歩みを通じて、国内産業を裏側で支える「静脈産業」の実像を伝える。戦後、屑商から会社を立ち上げ、鉄スクラップ業と廃棄物回収で事業を拡大し、食品廃棄物の堆肥化や燃料利用など先進的なリサイクルを実践してきた同社の歩みをたどると、戦後日本の経済発展と表裏一体にある「ごみ処理」の歴史が浮かび上がる。コロナウイルスによる感染性廃棄物や、台風水害で発生した膨大な「災害ごみ」の回収・処理の知られざる現場もルポする。
序 章 コロナウイルスに立ち向かう
第一章 屑商、木下商店の誕生
第二章 鉄屑の世界に踏み出す
第三章 脱税事件の教訓
第四章 産業廃棄物との出会い
第五章 商売の神様を求めて
第六章 リサイクルに挑む
第七章 中国へ
第八章 工業団地進出と新技術の夢
第九章 災害廃棄物との闘い
第一〇章 リサイクル資料館がほしい
終章 出帆
レビュー(0件)