植民者二世である少女たちの生活と意識をたどり、支配構造における役割を分析。戦後における、内なる植民地主義との葛藤や克服過程をたどる。アンケート、インタビュー、同窓会誌など多数の史料から、その経験を重層的に描く。
序 問題意識と方法
第1章 朝鮮での暮らし
1 親世代はどのようにして朝鮮に渡ったか
2 豊かな暮らし〜構造的強者として
第2章 植民地女学校ーー京城第一公立高等女学校の沿革
1 植民地女性の指導者育成
2 女学校教育への批判的まなざし
第3章 少女たちにとっての京城第一公立高等女学校
1 第一高女合格への関門
2 学園生活
3 「良妻賢母」育成にとどまらぬ教育
4 植民地支配との密接な関係
5 戦時体制への呼応と第一高女の終焉
6 戦争末期ーー敗戦の予感
第4章 朝鮮認識・植民地認識ーー植民地主義はいかに内面化されるか
1 朝鮮人とのコンタクトゾーン
2 居住地の分離
3 朝鮮人使用人の存在ーー従属者として
4 文化・風俗・習慣へのまなざし
5 日本語の強制ーーあたりまえの風景
6 創氏改名
7 植民地と認識していたのかーー植民地支配の不可視化
8 朝鮮人をどのように見ていたのか
9 植民地支配の歪みを見る
第5章 敗戦が始まりだったーー認識の転換を促すもの(1)
1 不穏な気配と大極旗
2 静寂そして歓喜を目の前にして
3 予想していた敗戦
4 略奪された家財・財産
5 憤怒と敵意にさらされる
6 敗戦二日後の日記と第一高女の終焉
第6章 引揚げーー認識の転換を促すもの(2)
1 それぞれの引揚げ
2 祖国での冷遇・差別
第7章 継続する植民地経験ーー植民者であったことを反芻しながら
1 ノスタルジーに浸る
2 居心地の悪さを抱えて
3 何も気づかなかったことへの痛みと申訳なさ
4 植民地責任への自覚
5 植民者であることの葛藤ーーT氏(堀内純子)
おわりに
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