過去のパンデミックは社会政策に何をもたらしたのか。また、今次のコロナ禍において社会政策はどのように対応しているのか。本号の特集はパンデミックと社会政策をめぐる多様な論点を検証し、社会政策のあるべき姿を模索する。続く小特集では、今日の市民社会を「個的社会」と見る視点から、貧困問題をいかに捉えるかについて理論的に検討している。「大会若手研究者優秀賞」受賞論文を含む、意欲的な研究論文も多数収録。
【巻頭言】
「誰も取り残さない(Nobody left behind)」:St. George Crypt(英国,リーズ)のホームレス支援(竹内敬子)
【特集】パンデミックと社会政策の未来
〈特集趣旨〉座長報告:パンデミックと社会政策の未来(菅沼 隆)
感染症と社会政策:近代日本における非常時と政策形成(榎 一江)
自営業からみる社会保障制度の現在と未来(仲 修平)
新型コロナが露呈させたジェンダー問題とケアの危機:生を包摂する社会科学とは(落合恵美子)
グローバル保健ガバナンスの現状と課題(詫摩佳代)
【小特集】貧困理論と社会規範
小特集に寄せて(高田一夫)
貧困理論と差別(志賀信夫)
社会福祉が擁護する「権利」とは何か:ソーシャルワークに焦点を当てた考察(日田 剛)
自己決定概念による貧困概念の統合:セン・タウンゼント論争を超えて(高田一夫)
【大会若手研究者優秀賞】
〈第141回大会〉雇用率制度の適用外企業における障害者雇用に関する歴史分析 (恩田直人)
〈第142回大会〉労働運動と大学生の連帯:2013 年韓国鉄道労組ストの事例から (朴 峻喜)
【投稿論文】
妊娠・出産の高年齢化と挙児希望:不妊治療との関連を中心に(伊藤ゆかり)
「相談」の民間委託とその影響:地域包括支援センター・在宅介護支援センターの民間委託の経緯と特徴に注目して(中野航綺)
【研究ノート】
労働需要側に向けた積極的労働市場政策に関する研究の欧州における展開:「雇用主の関与」と労働需要を変化させる「引き金」への着眼(筒井美紀)
【書評】
五十畑浩平著『スタージュ フランス版「インターンシップ」:社会への浸透とインパクト』
(評者 浦坂純子)
牧陽子著『フランスの在宅保育政策:女性の就労と移民ケア労働者』(評者 新井美佐子)
松永伸太朗著『アニメーターはどう働いているのか:集まって働くフリーランサーたちの労働社会学』(評者 橋口昌治)
任セア著『介護職の専門性と質の向上は確保されるか:実践現場での人材育成の仕組みづくりに関する研究』(評者 森川美絵)
松村智史著『子どもの貧困対策としての学習支援によるケアとレジリエンス:理論・政策・実証分析から』(評者 田中聡一)
SUMMARY
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