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男が電車に飛び込んだ。現場検証を担当した鑑識係・工藤は、同僚の拳銃を奪い自らを撃った。電車の運転士も自殺。そして、拳銃を奪われた警察官も飛び降りる。工藤の親友の刑事・永瀬遼が事件の真相を追う中、大手製薬会社に脅迫状が届く。「赤い砂を償え」--自殺はなぜ連鎖するのか? 現代(いま)を映し出した書き下ろし傑作! いきなり文庫! 『代償』50万部突破 『悪寒』30万部突破の著者が放つ 感染症×警察小説 国立疾病管理センター職員、鑑識係、電車の運転士、交通課の警察官 ーー4人の死の共通点は、 「突然錯乱し、場合によっては他者を傷つけ、最後は自殺する」こと。 彼らに何が起きたのかーー? 第一部 感染《二〇〇〇年七月》 第二部 潜伏《二〇〇三年七月》 第三部 発症《二〇〇三年八月》 あとがき
レビュー(106件)
恐ろしい。現実に起こってもおかしくない話だったので、ぞっとしました。今現在読むからこそ、余計にそう感じたのかもしれません。予想外の終わり方には、少し悲しく切ない気持ちになりました。著者のあとがきを読むと、そうだったのか!と驚きの事実も判明し、最後の最後まで読み応えがありました。
真実を追いかける1人の刑事。結末の先がどうなるのか、どうなったのかが気になる。
熱血刑事が警察の縦割り官僚社会の中で、勇猛果敢にウイルスを用いた犯罪に立ち向かうサスペンスです。著者による後書きに書かれていましたが、デビュー前の作品で2002年に執筆されたそうだ。コロナの今、とても新鮮でした。一気読みしました。面白かったです。
デビュー前の執筆ということもあり、若干物語の進行に不自然さがありました。 おそらくコロナ禍の現状に即した題材ということで、日の目を見た作品でしょう。 ただ、ラストは結末を読者に委ねるという展開が、私には新鮮でした。
赤い砂 伊岡 瞬
新聞の広告で知りました。 感染症×警察小説 まさに今の感染症、と、大好きな警察小説。 これは読まないと、と購入。 楽しみに読みます。