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第165回直木賞ノミネートで話題をさらった『スモールワールズ』著者、感動の長編小説!「できること、やりたいこと」何もないーー。大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨は、29歳になると同時に「退職まであと1年」のタイムリミットを迎えた。その記念すべき誕生日、雨の夜に出会ったのは売れないお笑い芸人の矢沢亨。掴みどころのない亨、その相方の弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して、退屈だった美雨の人生は、雨上がりの世界のように輝きはじめる。美雨と亨と弓彦の3人は、変てこな恋と友情を育てながら季節は巡り、やがてひとつの嵐が訪れ……。
レビュー(192件)
新作です。
前作を読んでから、新作が楽しみになった作家さん。 こちらも良かった。
すごく長い小説なので読むのに時間がかかってしまいましたが、とても良い小説でした。主人公の女の子がどこか不思議な感じだからなのか、物語自体もどこに向かうのかよくわからないままふわふわ進んでいきます。でも、読んでいくと全て点と点が繋がる感じがします。最後の「安全ピン」のコントがすごく良いです。自分の不幸は自分で笑いに変えていくしかない。