本書では、地球において珪藻が最大規模で風化を行っていることを明らかにし、珪藻が地球環境を大きく変えてきた可能性を述べる。さらに、生物による風化反応が地球の炭素循環を変えることにより、氷期ー間氷期サイクル突入のきっかけを作り、周期や振幅の拡大をもたらしたことを説く。ここに近年の二酸化炭素問題を解く鍵を見出せるかもしれない。
1 風化と生物
1.1 はじめにガイア仮説との出会い
1.2 地球環境のフィードバックシステム
1.3 風化とは
1.4 風化と植物
1.5 生存戦略としての風化
2 珪藻と風化
2.1 珪藻とは何か
2.2 素性隠しの名人,珪藻
2.3 希土類元素で得た確信
2.4 エルダーフィールド教授の転身
2.5 石を食べる珪藻
2.6 不可解な有機物TEP
2.7 海と元素循環
3 深海の風化反応と炭素循環
3.1 ケイ酸と海洋炭素の綺麗な関係
3.2 微生物による風化の発見
3.3 微生物による風化を確かめる
3.4 海洋の炭素の放ち方湧昇流の元素循環
4 風化と氷河期
4.1 氷河期の地球
4.2 氷河期の謎
4.3 新しい氷期間氷期サイクルのメカニズム:深海微生物風化説
4.4 他の説とのカップリング
付録 深海微生物風化説の地球化学的証拠による裏打ち
5 現代の二酸化炭素問題私たちは海をどう利用するか
5.1 大気の二酸化炭素濃度増加の意味
5.2 海を利用した解決策の問題点
5.3 風化を利用した「中和」された二酸化炭素による除去法の提案
5.4 珪藻の役割
文献
あとがき
地球環境の形成に果たす生物の役割(コーディネーター 巌佐 庸)
索引
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