医療・ケア・障害
: 北田 暁大/岸 政彦/筒井 淳也/丸山 里美/山根 純佳/前田 拓也
社会学は差別されてきた疾病・障害や、周縁的な存在だったケアに注目してきた。障害者運動や福祉政策の再編を受け、この30年で興隆した研究領域の成果を収録する。制度史を扱うとともに、ハンセン病や認知症、自閉症、摂食障害などにおける症状や治療、回復を問い直し、家庭や施設でケアする側/される側の経験に着目する。
刊行にあたって
1 「ケア」の時代
患者の「生」の固有性に開かれるために──看護職の戦略的限定化
……………三井さよ
ポスト診断時代における認知症の社会学──認知症の「進行」への向き合い方をめぐって
……………井口高志
「脱家族」論とその後──障害のある人と家族
……………土屋 葉
過渡的なプロジェクトとしての〈回復〉論──『摂食障害の語り』より
……………中村英代
2 社会的なものとしての「障害」
ディスアビリティ解消の論理
……………星加良司
障害者運動と社会学──コミュニティとアソシエーションの最適解、あるいは解放と技法の弁証法
……………深田耕一郎
カミングアウトにおける認識論的課題──「見えない」障害が映し出す社会の構造
……………飯野由里子
ニューロダイバーシティの戦術──自伝における脳と神経
……………浦野 茂
3 「医療」と制度の歴史
医療化のレトリック
……………美馬達哉
ハンセン病療養所の歴史社会学──〈アサイラム/アジール〉と自由
……………有薗真代
近現代日本における精神医療供給構造の歴史社会学
……………後藤基行
OVERVIEW
二〇〇〇年代以降の医療・ケア・障害の社会学の展開
……………山根純佳/前田拓也
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