中央から遠く置き去りにされた土地を経巡り、多くの写真、歴史地誌、文学作品に触れながら、その風景に身を晒しつつ綴る、類のない思考の軌跡。島とは何か。所在なく孤絶してあるというその特質に私たちの生きる場所を重ね、非所有の共同性に厳しい希望を託す、現在批評の誕生! 「残置された風景」を撮り続けて現代を代表する写真家、北島敬三、笹岡啓子、露口啓二を論じる画期的論考も収録。
はじめに
孤島論
遠近─東北と種差
似島の位置
島の印─宮本隆司の写真と徳之島アートプロジェクト
入植と先住─長万部と掛川源一郎の写真
写真史の死角から─露口啓二『移住』
望来─大友真志《Mourai》
ダイヤモンド・ヘッドと水田
ヒロ─気だるさについて
地中という空間─カラウパパ、石巻、花巻
風景以後─北島敬三の写真
しひあかりの身体性─豊島重之の思考について
後の世界に─笹岡啓子の写真
註
遠い浦に─あとがきにかえて
掲載図版出典一覧
初出一覧
地名・事項名索引
文献・作品・展覧会・公演名索引
人名索引
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