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読み進めるごとに反転する出来事の〈意味〉その鍵を握るのは、一体誰なのかーー 本書は間違いなく、その執筆活動の集大成である --ミステリ評論家・千街晶之(解説より) 遺影専門の写真館「鏡影館」。その街を舞台に、男子小学生から死を目前に控えた老女まで、様々な人物たちの人生が交差していくーー。数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化する、技巧と世界観。朝日新聞連載の「口笛鳥」を含む、道尾秀介にしか描けない、その集大成といえる傑作長編小説。 ささいな嘘が、女子高校生と若き漁師の運命を変えるーー『心中花』まめ&でっかち、小学5年生の2人が遭遇した“事件”--『口笛鳥』 自らの死を前に、彼女は許されざる“罪”を打ち明けるーー『無常風』 各章の登場人物たちが運命にいざなわれて一堂に集うーー『待宵月』
レビュー(47件)
どんなんでもいいから、買って読め!
私と10歳も年が違うこの作家が、過去を共有することはないはずだが、懐かしさとそのころに感じる恥ずかしさ。子供の気持ちや、年を重ねるにつれ錆びる感性など、相変わらず感服します。 おかしさやなつかしさなど、「手法」を超えたところで、ホワイトラビットの遥か上をいく。なにしろ、笑いのツボは50歳代だ。花鳥風月の中で踊る登場人物がどんどんつながり、最後に至ってまた読み返さないと「ならない」ことになり、コストパフォーマンスは最高です。
購入注意!!
新刊かと思いきや、2018年1月4日に発売された単行本を文庫化したものだった。すっかり騙された感じがする。こんなもの買うんじゃなかった…。単行本と同じ内容の物を読んでも仕方がないので売りに出す事にした。この著者の本は二度と買わない!!