●求められる「アサーティブ」な会話
「アサーティブ」とは「自分を主張する」という意味だが、ここでは、相手を尊重しながらも自分自身の意見を伝えるという意になる。組織の多様性、そして心理的安全性が言われる職場において、誰もが臆することなく、一方で誰もが相手を追いつめることなく、意見を言える環境が求められている。
在宅勤務が増えて、オンラインやメール主体のコミュニケーションが増えると、発言がしにくかったり、顔が見えないことによる攻撃的なコミュニケーションが増える可能性がある。アサーティブ・コミュニケーションの考え方は以前から日本に導入されていたが、いま改めて、そのニーズが増しているといえる。
本書は、『日経文庫 アンガーマネジメント』の著者が、怒りをうまくコントロールした先にあるコミュニケーションとして、アサーティブ・コミュニケーションの考え方と実践法を語る。
●職場のケースを中心に
アサーティブ・コミュニケーションは、アンガーマネジメントの延長戦上にあるとも言える。相手を尊重し、自分の思いを抱え込むことなく語れば、他人への攻撃や自分へのイライラを押さえ込むことができる。アンガーマネジメントでは、「〜こうあるべき」という思いが相手を許せないという行動につながっていたが、アサーティブ・コミュニケーションでは「アンコンシャスバイアス」という無意識な思い込みが、相手を必要以上にやっつけたり、必要以上に遠慮してしまったりする原因となる。
本書はビジネスの現場視点から書かれているのが特徴。事例が豊富で、コンパクトに基本がわかる1冊。
レビュー(17件)
コミュニケーション全般に活かせる内容で、とてもためになりました。仕事、パートナーシップ、親子間でも有効な会話術だと思います。 自分自身がこれまでいかに主観的なコミュニケーションを取っていたか思い知らされると同時に、この方法を習得すれば社会のどこでも割とうまくやっていけるのでは、と感じました。 家族に対し実践してみていますが、一言発する前に意図的になること(刺激と反応の間に人間の自由と力がある、という引用文があります)が、案外難しいです。習得できるまで頑張ってみたいと思います。
あらゆる人間関係で汎用的に使えるスキルの
自他ともに尊重しつつ主張するアサーティブコミュニケーションの基本的な枠組みを教えてくれる。仕事、近隣コミュニティ、夫婦関係、育児、PTA、友人関係、、、あらゆる人間関係で汎用的に使えるスキルとして身に着けたい。