「精神的東洋」をありかを求めて、仏教唯識論、空海密教、老荘思想、イスラーム神秘主義、現代思想のデリダ、ソシュールを自在に論じた著作。著者は、意識の深層領域に拡がる意識、言語の発生源となる場を「コトバ」を名づける。「コトバ」を基軸とする思惟が東洋思想の本質であることが、次々に解明される。井筒に応答したデリダの小論文(丸山圭三郎訳)を併載。(解説=斎藤慶典)
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一 人間存在の現代的状況と東洋哲学
二 文化と言語アラヤ識ーー異文化間対話の可能性をめぐって
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三 デリダのなかの「ユダヤ人」
四 「書く」--デリダのエクリチュール論に因んで
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五 シーア派イスラームーーシーア的殉教者意識の由来とその演劇性
六 スーフィズムと言語哲学
七 意味分節理論と空海ーー真言密教の言語哲学的可能性を探る
八 渾沌ーー無と有のあいだ
あとがき
〈解体構築〉DÉCONSTRUCTIONとは何か……………(ジャック・デリダ/丸山圭三郎 訳)
解 説……………(斎藤慶典)
人名索引
レビュー(3件)
読書日記
2022年12月17日読了 論述。あんまり面白くなかった。 いろんなところに書いたものと講演と。この人の前著「意識と本質」の続編みたいなのらしい。それもあんまり面白くなかった。 多文化を理解するには、言語を理解することだ。そのためには、言葉の意味を考えなければならない、みたいなの。副題に「東洋哲学の水位」ってついているけど、論述するためにか(哲学の主流である)西洋の言葉を使っていた。 「シーア派イスラーム」というのだけ面白かった。