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英雄豪傑が各地に輩出し、互いに覇をきそいあった戦国の世、四国土佐の片田舎に野望に燃えた若者がいた。その名は長曽我部元親。わずか一郡の領主でしかなかった彼が、武力調略ないまぜて土佐一国を制するや、近隣諸国へなだれ込んだ。四国を征服し、あわよくば京へ…。が、そこでは織田信長が隆盛の時を迎えんとしていた。
英雄豪傑が各地に輩出し、互いに覇をきそいあった戦国の世、四国土佐の片田舎に野望に燃えた若者がいた。その名は長曽我部元親。わずか一郡の領主でしかなかった彼が、武力調略ないまぜて土佐一国を制するや、近隣諸国へなだれ込んだ。四国を征服し、あわよくば京へ…。が、そこでは織田信長が隆盛の時を迎えんとしていた。
レビュー(112件)
長宗我部元親!
冒頭から若々しく小説らしいスタート。読んでいて楽しい。まさにエンターテインメントだ。最近,明智光秀の本能寺の変の原因の一つとも言われている,土佐の雄,長宗我部元親とその正室,斎藤利三の妹菜々の成長潭。四国を統一するまではしたたかで面白いです。
意外と読みやすい。
おそらく一生読まないだろうと思ってた司馬作品。時代ものって、ごてごてして漢字多くって読みにくそう…という固定観念でページを開きましたが、意外や意外、NHK大河をノベライズしたみたいなスラスラ読書感がありーの、アレ?~とか思ってたら、文字が若干大きくなって、行間が空いていたので読みやすかった新装本だったからなんですね。そのせいで上下本に分かれてしまってるような気が…。 内容は、長曾我部元親の半生を歴史資料を元に「空想して書いたドラマ」のようなものですね。正史っていうより、判りやすい司馬氏創作歴史って感じがした。
隆慶一郎氏の「見知らぬ海へ」では良く書かれていない長宗我部元親ですが、四国を平らげたとされる武将なのでどんな生涯だったか知りたくて購入しました。 関ヶ原後に土佐に入封された山内一豊を悩ませた一両具足がどうやって生まれたかも判り楽しく読めました。
これも楽しみな作品の一つで購入しました。司馬さんの戦国物は、本当に世に知られた人をえがいているのですが、何とも言えないタッチで書かれている所がとても心地よいと思います。
戦国時代の物語は、どうしても信長、秀吉、家康を中心に描かれている物語が多いです。それらの物語に戦国時代史の一部として登場する長宗我部氏のことはもちろん知っていましたが、名前を知っているだけで他には何も知りませんでした。司馬遼太郎さんの本を読み返しているうちにこの本に巡り会い、すぐに注文しました。長宗我部氏と明智氏の結びつきが「あっそういうことだったのか」と目から鱗が落ちるように理解できました。長宗我部元親もたいへん興味深く描かれています。あっという間に読み終え、すぐに下巻を読み始めました。