強盗まがいの凶行で数百万円だまし取られる被害者。「家族を殺すぞ」と脅され、犯行から抜け出せない末端従事の若者。今最も身近で凶悪な犯罪のリアルに迫る。騙すも地獄、騙されるも地獄ーーオレオレ詐欺、預貯金詐欺、キャッシュカード詐欺盗などの「特殊詐欺」が社会問題化して20年余、累計被害総額は5743億円、1日あたり7730万円の被害が出ている。年々手口が巧妙化し、強盗や傷害、殺人未遂事件を引き起こすなど粗暴化し、末端で犯行に及んでいるのはSNSでの「闇バイト」募集から簡単にリクルートされた若者だ。本書は近年に起きた事件に取材し、犯罪グループ側の組織の構図、実行の手口を犯人の視点から描く。少年から高齢者まで、全世代が警戒すべき凶悪犯罪のリアル。
レビュー(18件)
特殊詐欺については色々な書物が著されているが、本書は最近の手口をルポルタージュでわかりやすく述べられており、犯罪組織の実態や犯行形態の実際について改めて理解することができた。しかしながら、未だに被害者が絶えないことが不思議でならない。