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私たちはなぜ眠り、起きるのか? 長い間、生物は「脳を休めるために眠る」と考えられてきた。 それは本当なのだろうか。 新発見!脳をもたない生物ヒドラも眠るーー。 世界を驚かせた気鋭の研究者が睡眠と意識の謎に迫る 極上の科学ミステリー! 起きていることは、なんて特別なことだろうかーー。 眠りの世界から見えてくる〈生物進化のふしぎ〉 【本書のおもな内容】 ●人類は睡眠について何を考えてきたのか? ●眠りが「死の疑似体験」だと解釈された時代 ●なぜ寝だめは無意味なのか? ●眠っている脳と起きている脳の違い ●睡眠は「脳を休めるため」ではなかった? ●睡眠を調節する「睡眠圧」と「体内時計」 ●眠らない生き物は存在するのか? ●生物の“ほんとうの姿”は眠っている姿 ●私たちが眠らなければいけない理由……ほか 【目次】 はじめにーー生物はなぜ眠るのか? 第一章 クロアゲハは夜どこにいるのか 第二章 眠りのホメオスタシス 第三章 眠りと時間 第四章 ヒドラという怪物 第五章 眠りのしくみ 第六章 眠りの起源は何か 第七章 眠りと意識 はじめにーー生物はなぜ眠るのか? 第一章 クロアゲハは夜どこにいるのか 一匹の青虫 クロアゲハの一日 眠りと死と心 睡眠という現象 脳と睡眠 苦悩に満ちた脳波 眠っている脳と起きている脳 夢みる睡眠 夢の想像力 第二章 眠りのホメオスタシス ゆりかご効果と睡眠不足 徹夜で試験に臨んだ結果…… 人は眠らなかったらどうなるか 動物の断眠 眠りのホメオスタシス なぜ寝だめは意味がないのか 睡眠物質 第三章 眠りと時間 プラナリアの明暗 体内時計 細胞という工場で 時を刻む遺伝子 睡眠の二過程モデル 第四章 ヒドラという怪物 植物のような動物 二人の父 ヒドラが動かなくなる 研究室というところ ヒドラも眠るのか? 行動を描く 睡眠の再定義 脳と眠り 光を当てて分かること 昼寝をするクラゲ 第五章 眠りのしくみ 一時間ほどばかりの隣国で 睡眠と遺伝子 眠りの病と遺伝子 種を超えた遺伝子 断眠すると頭がたくさんできる? 一つの真実となる 第六章 眠りの起源は何か 私たちの本来の姿はどちらか 眠らない動物はいるか 泳ぐ神経細胞 睡眠とシナプス 腸が眠くなる? 魚だった私たちは眠っていたか 第七章 眠りと意識 もう一つの眠り 手術と麻酔 全身麻酔の歴史 麻酔と睡眠 吸入麻酔薬はなぜ効くのか分からない 天才生物学者の夢 何が意識か 意識と睡眠の系統発生 系統発生、個体発生と、もう一つの発生 意識の解明に向けて 夜の研究室で おわりに 参考文献
レビュー(23件)
睡眠も意識もとても哲学的、この本の中で 個体発生は系統発生を繰り返す とあり私が二十代の頃に読んだ本のことが書いてあり懐かしく思いました。 まだまだ謎の睡眠 時間 などなど興味深いことが沢山ある今からどんな本に巡り合うか楽しみになる一冊でした。