死者儀礼が大きく変化している、と言われて久しい。ニュースでは、直葬・墓じまい・孤立死・無縁社会といった用語が流れ、伝統的な死者儀礼の衰退・崩壊が喧伝される。今現在われわれの眼前で勃興し、一方で消滅しつつある、これら死者儀礼の実態・制度・観念を取り上げ、このような現状を招来した経緯について、歴史的把握を試みた注目の書。
1 新たな葬送への模索(新たな死の共同性…小谷みどり/デジタル時代の弔い方 …瓜生大輔/引き取り手のない故人の葬送と助葬制度… 山田慎也/人口移動と葬儀互助システムの形成ー山形県最上町の契約講を事例に…大場あや)/2 前代慣行の継承と変容(位牌・墓標と葬送…谷川章雄/両墓制の終焉と伝統の護持…朽木 量/改葬制度の史的展開ー「墓じまい」に至るまで…森 謙二)/3 墓地と納骨堂の近現代(近代公共墓地の成立と変遷ー大阪の都市史としての墓地…槇村久子/昭和初期の「永代供養墓」構想ー田中智学と細野雲外…鈴木岩弓/希望は、納骨堂ー昭和戦前期における墓の将来構想…土居 浩/家墓と家墓批判の歴史社会学ーカロートの普及をめぐって…問芝志保)
レビュー(0件)