戸や錠といった木工芸から、蒸気機械、通信術、飛び道具、化学まで。古代ギリシアを中心とした臨場感あふれる技術史講義。図版多数。解説 三村太郎
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古代ギリシアを中心とした技術史であり、当時の科学技術水準の高さを豊富な実例で伝える。著者ヘルマン・ディールスは、『ソクラテス以前哲学者断片集』の編纂者としても知られる古典文献学の権威。取り上げる技術は、戸や錠といった木工芸から、蒸気機械、通信術、飛び道具、時計、化学技術まで幅広く、登場人物もアルキメデス、ホメロス、ヘロン、ウィトルウィウス、デモクリトスなど縦横無尽だ。史料や文学作品を駆使し、精緻な文献学的知識と古物再現への情熱をもって行われた、臨場感あふれる古代技術講義。
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錠、飛び道具、自動聖水装置から、
通信術、着色術、目覚まし時計まで。
驚きの創造力!
第一講 ギリシア人の科学と技術
第二講 古代の戸と錠
第三講 蒸気機械、自動装置、?賃金表示機
第四講 古代の通信術
第五講 古代の飛び道具
第六講 古代の化学
第七講 古代の時計
解説 古代ギリシア技術史の始まり(三村太郎)
レビュー(2件)
・ファンタジー世界の創作で、近代技術をどこまで出すか? との議論に参考になり、かつ作者自身を納得させるに資する一冊。紀元前から水時計の目覚まし時計があり、紀元後2世紀には蒸気機械、聖水の自動販売機があった(1600年代の蒸気製粉機の図版もあり)。紀元前の暗号通信、たいまつを使っての発火通信にも詳しい。 ・1910年代のドイツでの講演をまとめたもので、現代日本人として分かりにくい例えも散見される。また1970年の翻訳なので、改行が少ない。読みやすいとは言えぬが、図版の多さである程度それが補われている。