ドイツの学費は大学まで無料。出産費用もタダーーその一方で10歳前後にて、大学進学か就職かをある程度選択せねばならず、就活も存在しないため就職はかなりハード。一方仕事は、バカンスを約一カ月取得し、一人当たりの労働生産性は日本人よりも高いという事実。昨今は、ドイツ礼賛本一辺倒からドイツ批判の本も書店には並ぶ。メルケル首相の退陣が近づくなか、ドイツでは右傾化の動きも活発になっている。日本だけを見ていては見逃してしまう問題をドイツと比較することで、浮き彫りにしていく。本書は7章構成で各章巻頭には、各章の対論テーマ、それに付随する資料を掲載し、対論の内容の理解が進むように構成した。いまのドイツを知ることは日本を知ることに他ならない。社会人の教養として読むべき一冊である。
レビュー(14件)
大学の授業で使うとのことで頼まれて購入しました。
増田ユリヤがドイツに特別詳しい人材なのかどうかはわからないが、鼎談形式で日本とドイツの現代社会に関する比較文化が論じられており、肩肘を張らずに読み通せる内容である。本書のテーマとは少しずれるかもしれないが、ドイツ人の中国観と日本観の違いにも多少でも触れられていると良かった。